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どうもこんにちは!
春になると、中国大陸から日本に飛来する黄砂。
あなたも車や洗濯物に黄砂がついてうんざりされた経験もあると思います。
ニュースにも毎年取り上げられています。
この黄砂は、目や鼻、皮膚などにアレルギー症状を引き起こしたり、呼吸器疾患や心筋梗塞のリスクを高めたりするといわれています。
黄砂の健康被害を防ぐには、どのような予防対策が必要でしょうか?
今回、健康被害にフォーカスして
黄砂とは何か?や健康被害の種類や健康被害の原因・要望対策について
分かりやすくまとめたのでご参考にしていただければ幸いです。
ではどうぞ!
最新の黄砂情報はこちらから (日本気象協会)
黄砂とは
黄砂とは、中国大陸内陸部のゴビ砂漠などの乾燥地域で、風によって数千メートルまで巻き上げられた鉱物の粒子などが偏西風に乗って飛来し、大気中に浮遊する現象です。
普通の砂と黄砂の違いは?
普通の砂と黄砂の違いは、主に粒の大きさと起源にあります。
普通の砂は、2~0.075ミリメートルの粒の大きさで、岩石や貝殻などが風化や侵食によって細かくなったものです。
黄砂の粒子の大きさは、0.5µm – 5µm程度の粒の大きさ(文献により異なる)で、中国北部の黄土地帯で風によって巻き上げられた細かな砂塵です。
黄砂は、大気中で浮遊し、偏西風に乗って日本まで運ばれることがあります。
黄砂が飛来すると、空が黄褐色にくもり、目や鼻、皮膚などにアレルギー症状を引き起こすことがあります。
黄砂の健康被害の種類は?
黄砂は、吸い込むことで皮膚や呼吸器などに悪影響が出る恐れがあります。
黄砂の飛来と眼、鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。
また、黄砂の濃度が高い日ほどそれらの症状を発症する方が多くなるとの報告があります。
黄砂は、気管支喘息や気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患とも関連しています。
特にぜんそくの人は注意が必要で、発作を起こしやすくなったり、薬の効果が低下したりする可能性があります。
また、黄砂は心臓血管系にも影響を与えると考えられています。
黄砂の飛来後1~2日以内に心筋梗塞や脳卒中で救急搬送される人が増える傾向があるという調査結果もあります。
もちろんすべての人がただちにこれらの症状が起こるとまでは言えません。
神経質になりすぎないことも重要です。
なぜ健康被害を引き起こすのか?
黄砂の健康被害を起こす原因は、黄砂に含まれる細菌や有毒成分です。
黄砂には、PM2.5と呼ばれる2.5ミクロン以下の微小粒子が多く含まれています。
PM2.5には、発がん性のあるポリ環式芳香族炭化水素(PAH)や重金属などの有害物質が含まれています。
これらの物質は、肺の奥まで入り込み、活性酸素を発生させて細胞を傷つけます。
その結果、肺がんや心筋梗塞などの重篤な疾患のリスクが高まります。
また、黄砂には、カビや花粉などのアレルゲンも含まれています。
これらの物質は、目や鼻、喉などの粘膜に刺激を与えてアレルギー症状を引き起こします。
黄砂は、肌にも悪影響を及ぼします。黄砂は乾燥しているため、肌の水分を奪って乾燥肌やかゆみを引き起こします。また、黄砂に含まれる細菌や有害物質が肌に付着すると、ニキビや湿疹などのトラブルを引き起こすこともあります。
また、黄砂には、中国の工業地帯や都市部から飛来する硫酸イオンや重金属などの汚染物質も含まれています。
これらの物質も、人体に有害な影響を及ぼす可能性があります。
放射能と黄砂の関係は?
中国の核実験の放射能と黄砂の関係は、はっきりとは分かっていません。
中国は、1980年まで大気圏内で、1996年まで地下で核実験を行っていました。
その際に放出された放射性物質が、黄砂に含まれる可能性があります。
しかし、黄砂に含まれる放射性物質の量や起源は、十分に調査されていないため、核実験との因果関係を断定することはできません。
黄砂の健康被害の予防対策法
黄砂の健康被害を防ぐためには、以下のような予防法が有効です。
・できるだけ外出を避ける。外出する場合はマスクやメガネを着用する。
・室内では換気扇や空気清浄機を使って空気をきれいにする。
・帰宅後は手洗いやうがいをする。顔や髪も洗うとよい。家に入る前に衣服の砂を払う。
・花粉症やぜんそくなどのアレルギー性疾患を持っている人は、医師の指示に従って薬を服用する。
・黄砂の飛来情報やPM2.5の濃度をチェックする。特に高齢者や小児、妊婦などは注意する。
・黄砂が付着した衣類や布団などはこまめに洗濯する。
ようやくマスクが緩和されつつあるこの頃ですが、黄砂にマスクは有効なのでしっかりつけたいところです。
個人的にはマスクを忘れたときはなるべく鼻呼吸をしたり、外で息が荒くならないように(口呼吸しないように)することを心掛けています。
現在私は花粉症にもかかっていませんが
アレルギーはいつ発症するかわからないのでなるべくアレルギー性物質を体内に入れないことは大切だと思います。
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まとめ
黄砂は、中国大陸から日本に飛来する微小な粒子で、目や鼻、皮膚などにアレルギー症状を引き起こしたり、呼吸器疾患や心筋梗塞のリスクを高めたりするといわれています。
黄砂の健康被害を防ぐには、外出を避けたり、マスクやメガネを着用したり、空気清浄機を使ったりするなどの対策が必要です。
また、アレルギー性疾患を持っている人は薬を服用したり、黄砂の飛来情報やPM2.5の濃度をチェックしたりすることも大切です。
今回は以上です。
最後までお読みいただき有難うございました。
ではまた!
【参考文献】
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黄砂の脳梗塞発症に及ぼす影響に関する研究
中国の核実験
黄砂に含まれる放射性セシウムの起源推定
肺がん、心筋梗塞の原因にも…“猛毒黄砂”来襲の危険性
黄砂の健康被害、専門家が語る予防法 飛来翌日に心筋梗塞の搬送増も
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