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どうもこんにちは!
この度私の大好きな日本のバンド「NEMOPHILA (ネモフィラ)」さんが
2nd アルバム「Seize the Fate(シーズ・ザ・フェイト)」を12月14日(水)に発売されたので、
作品をもっと楽しむために
歌詞・曲についての感想やインタビューでの発言をもとに
(主に配信ライブから)
魅力を伝えていきたいと思います。
英語の歌詞はgoogle先生などで和訳しました。
アルバム発売決定時のビジュアルです。
URL https://tower.jp/article/feature_item/2022/09/29/0708
左からDr.むらたたむ Gt.saki Vo.mayu Gt.葉月 Ba.ハラグチサン
NEMOPHILA さんのさらなるご活躍を期待しております。
各メンバーのコメントはカッコで表記しています。
ではどうぞ!!
参考ULR
インタビュー digaonline
https://www.diskgarage.com/digaonline/interview/171667【インタビュー】NEMOPHILA 月刊ローチケ12月15日号
https://l-tike.com/concert/feature/nemophila/22121500/[生配信/LIVE STREAMING]NEMOPHILA 2nd Album「Seize the Fate」全曲試聴会
https://www.youtube.com/watch?v=Di9MhdcDSdA&t=3630s
アルバムタイトル「Seize the Fate」とは?
アルバムタイトル「Seize the Fate」は“運命を掴む”という意味です。
ベートーヴェンの名言
「I will seize fate by the throat. It will not wholly conquer me!」
私は運命の喉首を締め上げてやる。運命などが私を打ち破れるものか!
という言葉にインスパイアされてSAKIさんが発案されたそうです。
因みにアルバムのアートワークはsakiさんの弟さんが手掛けてられたそうです。
アーティスト姉弟ですな~。
以下、各曲に対するメンバーのコメントや私の感想を述べます。
Seize the Fate
作詞:SAKI,作曲:秋山健介
saki「ただただひたすら前を向いていく、後ろは振り向かない!という歌詞にした」
葉月「ソロはドンドン早くなってテイク8くらいやった」
疾走系のメタル曲。リフもカッコいい!
mayuさんのシャウトは冒頭の一発のみで
歌メロは普通声で通していて一般ピープル(笑)にもアピールできる。
ギターソロも熱くてマル!
良かった歌詞はサビの
「嫌嫌嫌嫌 生きたりしない」が感情がこもっててよかったです。
sakiさんコメントにもあるように「生きたいように生きる」感じがとても前向きです!!
ライブで見るなら「嫌嫌嫌嫌(またはnever ever never ever)」のところを叫ぶかな(心で)
ギターパートはヤングギター2023年1月号に譜面があります。
歌詞引用:
炎天 -ENTEN-
作詞:SAKI,作曲:SAKI
saki [演奏がとにかく大変、ずっとピッキングしてる]
むらたたむ「(sakiさんが打ち込んだドラムパートを聴いて)レパートリーが増えた」
SAKIさんは「いちばん最初に作った楽曲が「OIRAN」で、これが軸になっている」
という発言したこともあり、
和を感じる曲調とゴリゴリのメタルの調和がネモフィラの真骨頂だと思います。
私はこの炎天がこのアルバムで
一番ドラマティックでネモフィラらしくていい曲だと思いました。
葉月さん曰く「(自分)史上最速のソロ」も聴きどころ!!
この曲は平安時代末期の武将・源頼政がモチーフとなっています。
『平家物語』では天皇を悩ませた鵺を射殺したとされています。
一時的に平家についたが謀反を準備中にバレて追討を受け自害した人物です。
なんでこの人物の曲を書いたのか?
インタビュー等で言及した箇所を見つけられなかったのですが、
今年1月から始まったNHKのドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物みたいですね。
チャッキーさん鎌倉殿みてたのかな?
曲中で詩吟みたいなセリフを言っているのは
能の謡(うたい-能の舞いで添える歌謡) をされている
金春流能楽師の山井綱雄さんです。
sakiさんは山井綱雄さんから「資料を貸してもらって、歌詞の文体も作り込んだ」そうです。
来週、NEMOPHILAのニューアルバムが発売‼️
2曲目「炎天」にて能の謡で参加させて頂きました‼️
77歳で平家に反旗を翻し宇治平等院にて散った悲劇の将・源頼政を描いた能「頼政」の世界をGuitarのSAKIちゃんが作詞作曲した曲❗
私も入魂で謡いました❗
勢いある素晴らしいアルバムです❗是非❗ https://t.co/01vgEhM4YO— 金春流能楽師山井綱雄 (@yamaitsunao) December 8, 2022
津軽三味線は浅野祥さん(sakiさんの大学の同級生(在学時は面識なし)
が参加されています。
歌詞も良く練られていて
難しい言葉で出る時代劇感と
能の謡により怨念感(笑)の演出が
ホラーな曲調と相性がよく
ストーリーが浮かんできて楽しめます。
歌詞の意味を現代風に解釈するなら
自分を鼓舞する歌詞だと思います。
埋もれて花を咲かせられなかった自分への悲しみの情を抱いたが
人生は電光のように短いことは誰にも責められぬ ことをさとり
だったら命を燃やして生きよう(生きろ)
というメッセージに昇華していると捉えました。
源頼政自体は源氏として初の公卿昇進を果たした人物なので
まったくうだつの上がらぬ役職でないはずですが
平家を倒すことが彼の念願であった?と考えるとこの歌詞で納得です。
(私の解釈でも辻褄が合いそうです)
雷霆につづく天気系ソング?かと思いきや
炎天って暑い日じゃなく
天を燃やすほど命を燃やせっていう意味なんでしょうね。
(鬼滅にもかかってるかもしれない)
歌詞参考:
ZEN
作詞:ハラグチサン,作曲:ハラグチサン
ハラグチサン
[瞑想できるような曲が書きたくて、、座禅の禅にかけて]
[聴いてくれた人が自問自答できるような曲にしたくて、歌詞は全部わたしが普段(歩いている時とかに浮かんだ)疑問を抱いている]ことを英語にしてもらったとのこと。
割と単調なリフでギターソロもないですが、
ひたすらマラソンのようにmayuさんがスクリームしまくるのが特徴の曲。
ハラちゃんワールド全開で中毒性のある曲です!!
疑問→禅問答→禅 と言う流れでしょうか?
普段、「禅問答」は「かみあわない問答・意味がわからないことを言い合う」と言う意味に使いますが、、、
またこの曲中、ずっとスクリームしているmayuさんは「大変じゃないの?」と聞かれて、
「この曲のスクリーム感が一番やりやすい」そうで、
「rec(録音)のときは(ブレスが)ヤバい」と思ったが、意外とブレスできることを発見したとのことです。
liveのときはmayuさんのブレスにも注目ですね!
全部疑問形の歌詞なのですが、
その中で印象的な歌詞は
サビの最後の
何でも話せる人はいますか?
→いません(笑)
歌詞翻訳元:
ハラグチサンによるエンディングの「ハイ!」は体育会系、ウィスパー系など色々録ってみたとのこと。
ライブでやる時は音が拾えなくなる心配があるのでウィスパー系は難しいかな?
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Back into the wild
作詞:MAYU,作曲:むらたたむ・秋山健介
全体的にはマリリンマンソンっぽいインダストリアルな感じのハードロック。
デモテイク?ではむらたたむさんの旦那さんがギターを弾いていたそうで、
そのままリフが採用されたみたいです。
Sakiさんは耳コピしていて、どうやって弾いてるんだろうと苦労したところがあったようで
それは「Aメロのキャーン」のところそだうです。
ノイズスクラッチっぽい音のことでしょうか?
またこの曲のコーラスで参加されているのは手島知信さんという
ギタリスト・作曲家・アレンジャーの方だそうです。
「All ! back! into the wild!」
とかの後ろのコーラスのことですね。
ここはライブで盛り上げるのにうってつけ!
声出しできるかはともかく。
ネモフィラの歌詞の英語の監修もされたとのことで多才な方ですね。
sakiさんもメチャクチャ英語しゃべれる(と思う)のに別の人が監修するということは、
手島はほぼネイティブな英語ができるってことでしょうか?
sakiさん曰く「ジェイムズ・ラブリエ(DREAM THEATER のヴォーカリスト)に似てる」とのことですが、
このコーラスではあんまり分からないっスね(;^_^A もったいない。
それよりこの曲の展開でDREAM THEATER っぽいところありますよね?
(1分3秒あたりからのところ)偶然かな?
D メロ(1分58秒~?)で葉月さんも歌ってるのでそこも注目!!
手島知信さんHP
この曲は「戦い」がテーマということで北斗の拳を連想し、
ハラグチサンは「鋼鉄感」を出して演奏したとのこと。
作詞のMAYUさんは歌詞で
「歩き疲れ彷徨う果てに~」
という部分について
「北斗の拳(ケンシロウのこと?)と他のキャラクターが砂漠を歩いているのが浮かんだ、
それまでに色んな者たちを倒したんじゃないか」
というイメージが湧いて歌詞を書いた理由としています。
みんな野生に帰れ!
そうそうクリスマスなんてもうやめません?(涙)
(そんな時期に書いてます。)
歌詞引用:
Rock’n Roll Is?
作詞:SAKI,作曲:秋山健介
SAKI「トラッド(伝統的)なロックンロール、洋楽っぽい」との感想。
葉月「(ギターは別の)3シングル(ピックアップ)のストラトを使ってる、味のあるフレーズが弾けた」
SAKI「歌詞は色んなバンドや有名な歌詞を入れてるので見つけてください」とのことで
とりあえず最初の方だけでも、、、
Doors (アメリカのバンド Doors)
‘Rock’n’Roll is dead (レニー・クラヴィッツの曲)
女王 (イギリスのクイーンのこと?)
鉛の飛行船(イギリスのロックバンド、レッドツェッペリン(鉛の飛行船))
KISS (アメリカのバンドKISS)
虹色 (イギリスのロックバンド、レインボー)
風任せ(風に吹かれて (ボブ・ディランの曲)? )
が見つかりました。
ただ歌詞の意味・ストーリーはあんまりよくわかりませんでした。
言葉優先だからですかね??
ネモフィラファンはメタルファンが圧倒的多数だと思うのでこの曲の人気は低いかも知れませんが、
スクリームなしでのびのび歌っているmayuさんが聞ける曲は案外少ないのでそこに価値を見出しては?とも思います。
歌詞引用:
STYLE
作詞:mayu・AIJ,作曲:ハラグチサン
いわゆるラップメタルになるのでしょうか?
新境地ですね~。
その筋ではRage Against The MachineやLimp Bizkitが有名だと思います。
スラングやfワードを使った歌詞で挑発的な曲調のイメージですが、
ネモフィラは物議をかもすような政治的なことは歌いません(たぶん)
歌詞のテーマは「輝くために行動を起こせ」だと思います。
印象的なラインは
Aメロ最後の方の
-平等に時を共有し挑戦する
人生は夢とともに最高潮に達している、ほんとだよ。-
いいですね!
mayu[(英語のラップが)マジ地獄だった。」とのこと。
ネイティブとはいきませんが、普通にラップものとして通用していると思います。
元からマキシマムザホルモンが好きと仰っていたので
ホルモンの早口フレーズとか練習されていたと思います。
mayuさんと作詞の共作をされているAIJ(アイジ)さんはラッパーさんです。
mayuさんの言いたいことをリリックにまとめくれたそうです。
AIJさんHP
しかしAIJさんから「こんなスピードではラップやらないよ」
と言われるほどの難易度だったようで、mayuさんの凄さが分かります。
まあ1stの曲でも早口でシャウトはやっていたので技術面での驚きはなかったですが、、、
間奏(2:10から?)も複雑で、
葉月さんも
「どうやって弾いたかわからなくてスローモーションで再生して、こうだったわと(確認した)」そうです。
歌詞翻訳元:
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Waiting for you
作詞:むらたたむ,作曲:秋山健介
ティーンズバンドみたいなポップな曲。
ティーンズ物の青春映画のエンディングでかかったらめっちゃ合いそうじゃないですか?
ちょっと前のハンナ・モンタナとかけいおん!とかみたいです。
(しかしみんな作ってるのは大人(笑))
コーラスとか間奏の合いの手とかチアリーディングっぽくてとてもかわいいですが、
演奏は大変という
「地獄のゆるふわ」の別の一面を体現した曲!
むらたたむ [チアっぽいところはメンバーみんなで歌えたらなと思っています]
saki[意外に大変、全然ポップじゃない(笑)]
mayu[間隔がぎゅってなってるから、ベロとか上手に使いながら(歌わないといけない)]
葉月「コーラス録りに2時間かかった」
確かに日本語→英語のつなぎとかサビとかは早口が大変そうです。
関係ないけど「スケーター・ボーイ(アヴリル・ラヴィーン)」もサビが大分早口ですよね?
歌ったみたらわかりますが、日本人で練習せずに歌えたらすごいと思う(笑)
間奏の
N E M O P H I L A
は西城秀樹の「YMCA」みたいに
「N E M O P H I L A」のところを
腕でサインするのでしょうか?
このスピードで?
ライブが見ものですね!
歌詞参考:
now I here
作詞:SAKI,作曲:葉月・岡ナオキ
葉月「元々はピアノで作った、どバラードだったのが、ネモフィラなのでロックバラードに落とし込んだ曲」
saki [(歌詞は)恋愛っぽくないけど恋愛みたいにも受け取れたりするラインを考えて]書かれたとのこと。
偽りの(手軽な?)幸せに価値観に身を任せていた過去と決別し、
新たな愛(価値観)を発見し新しい私としてここにいると言った内容だと思います。
sakiさんのコメントの通り恋愛の歌にも聞こえます。
「あなた」という言葉が入っていれば大分印象が変わったでしょうね。
気になったフレーズは
2番のサビで
求めていた愛が実はここにあったと気づくところ!!
なんかお嬢様が落ちぶれて
すったもんだした挙句、最終的に一番そばにいた幼馴染とゴールインみたいな
話が浮かぶんですけど(笑)
これは21時台のドラマのエンディング向きの曲調ですね。
現実的には深夜ドラマかな(笑)
歌詞参考:
A Ray Of Light
作詞:SAKI,作曲:秋山健介
SAKI「3分弱?(実際は3分44秒)で短いのに、色んな展開が詰まって、、濃密な曲」
2022年05年11日リリースされた曲。
2021年12月15日リリースの1stアルバム後初の音源。
アルバムで一区切りついた後
どんな曲が来るかと思ったら
期待通りのネモフィラメタルで安心した曲です!!
特にmayuさんのvocalが鬼気迫る感じで
シャウトはいつにもまして怒ってる(感情豊か)に感じます。
sakiさんが投稿された和訳から一番の歌詞をピックアップすると
「自分の痛みと恐怖と戦え
死者のように生きてはいけない
怒るんだ 唾を吐け
落ち込まずに進み続けるんだ」
やっぱりなるほど怒ってます。
ヽ(`Д´)ノプンプンです。
「やつら」ってやっぱり「やつら」でしょうね。
「今この残酷な世界」にした「やつら」でしょうね。
「このおかしな世界で生きる道を走り続けよう
たとえあなたの心の中の光が信じられなくなっても」
それでも生きるつづける希望を失ってはいけないと
私たちに問いかけてくる歌詞ですね!!
私に最初から心の光があったかどうかはわかりませんが(笑)
歌詞引用:
"A Ray Of Light"のMV Full versionが公開されました!
動画の字幕には英詞載せましたので、
和訳もここに載せておきますね。(インスタのものと同じ)この世界中で生きる全ての皆さんの心の光になれば良いなと祈るような思いで書いた歌詞です。よかったら読んでみてね。 https://t.co/dybnLZL7CQ pic.twitter.com/R1z2Jb82y2
— ちゃっきー/SAKI (@_chakixx_) May 11, 2022
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徒花 -ADABANA-
作詞:SAKI,作曲:秋山健介
SAKI「曲が来た時からこれやりたい曲だなと思った、これも難しい」
ヘヴィで重たい曲。
私はドラム全然わからないけど
たむさんがめっちゃ忙しいのはわかります(笑)
テンポがゆっくりなだけに細かい(緩急のある)フレーズが多いです!!
なので私にとってこの曲はドラムが耳を引く曲ですね。
たむさんも今回で最も難しい曲のひとつにあげています。
歌詞のテーマは
底辺?の者たち→落ち込んでいる人たちの応援歌かと思いました。
Bメロで
諸行無常の理を断罪する
というのですから、
「人生はむなしい」
とは言わせね〜よ(by我が家)と言い切る曲と解釈しました。
徒花=「咲いても実を結ばない花」と言うタイトルと本文を読むと、
頑張っても報われない
と打ちひしがれているんじゃない!
それがどうした。僕たちは美しいんだ。
と訴えかけている様がうかびます。
同じようなテーマでも
色んな角度で歌詞が書けるsakiさんは才能ありますね!!
さすが慶応義塾大学文学部卒!
慶応義塾がどれだけすごいかあんまりわかんないけど(笑)
歌詞引用:
Soaring~to be continued~
作曲:むらたたむ
SAKI「生の演奏はないんじゃないか?」
むらたたむ「Soaring(ソアリング)は鳥の羽ばたきからのシューのとき(滑空のとき)の様子(のこと)(後半の)二人のギターソロが本当に感動しました」
ほんとにサッカーの試合で使われそうな「みんなでウォーウォーいう系」の曲です。
前作収録の「life」と兄弟(姉妹?)みたいな感じもいいです。
これはアンコール後のメンバーご挨拶の時に流れる曲って感じですね。
アンコール後は「life」のカラオケverがずっと流れていましたがおそれらくこれに変わるでしょう!
最後に
いかがでしたでしょうか?
ネモフィラの2ndアルバムの魅力が少しでも伝わりましたら幸いです。
このアルバムで個人的ベスト3を挙げるなら
1 炎天 -ENTEN-
2 Seize the Fate
3 Waiting for you
ですね~。
やっぱりわかりやすい曲が好きなのです。
全然弾けないけどバンドスコア出て欲しいですね。
1stも合わせたベストでもいいですけど。
(ソナタアークティカの時みたいに)
NEMOPHILA歴がまだまだ浅いですが
自分なりにこの2ndアルバムの魅力について書いてみました。
最後までお読みいただき有難うございました。
ではまた!!
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